ベルガマスクなドビュッシー

みなさんこんにちは、Trio Strataです!
本日から、クラシック音楽に関する豆知識をこのブログでご紹介していきます。

今回はフランスを代表する作曲家クロード・ドビュッシーの話題です。

みなさんは、ドビュッシーが遺した「ベルガマスク組曲」というピアノ曲をご存知ですか?
全4曲からなる組曲ですが、第3曲「月の光」は特に有名ですね。

突然ですが、ここで問題です!!

Q.1 「ベルガマスク」は「ベルガモの」という意味のイタリア語。では、「ベルガモ」とは何を意味する言葉?

  • 中世ヨーロッパの神話に現れる伝説のカモ『ベルガモ』
  • イタリアの地方都市『ベルガモ』
  • ドビュッシーが通い詰めた古風な喫茶店『ベルガモ』

正解!正解!

不正解!不正解!

イタリアの地方都市『ベルガモ』

ドビュッシー行きつけの喫茶店の名前は『黒猫』。『ベルガモ』という名前のカモは存在しません!

「ベルガマスク」というタイトルは、ドビュッシーが愛読していたポール・ヴェルレーヌの詩集『艶なる宴』に収録された、「月の光」からの一節に基づいています。

現れたる艶やかな仮面喜劇者たちとベルガモの踊り子たちは…

そう、これはイタリア北部に位置するベルガモを舞台とした詩なのです。旧市街は、要塞都市として世界遺産にも登録されています。

ドビュッシーは20世紀の人物ですが、どこか古風な音楽に感じられるのは、こうした背景があるからなのでしょう。

それでは最後に、丸尾編曲のトリオ版「月の光」をお聴きください♪